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2012年2月

2012年2月29日 (水)

[PULP] Dime Detective, Jan 15, 1934

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Erle Stanley Gardner [ Time for Murder ]
John Lawrence [ The Scarlet Casket ](Sam Beckett)
Leslie T. White [ The Zodiac Clue ]
Jan Dana [ Panamint Oil ]
George Alden Edson [ The Death Club ]

 表紙カバー欠。こんな感じです(cover)。
 この頃は月2回刊だったので、1934年1月の2冊目、15日号です。
 Erle Stanley Gardner [ Time for Murder ] が目玉でしょう。どうもシリーズものではないようなのですが、何を書いてもきちんと面白くまとめる器用な作家ですから。
 Lawrence、 White、Danaの3人はどれも中堅どころの堅実な作家たち。大きな期待はしないほうが賢明だけれど(^^;)、当たりの時はすごく面白いって感じか。
 いつでもそれなりに面白くて、失望することはめったにないGardnerは、やっぱり偉大です。

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2012年2月28日 (火)

「The Dead Ride Free」John K. Butler ☆★

「Dime Detective, May 1940」掲載

 Steve Midnightシリーズの第一作目。まだButlerも勘がつかめていないのか、シリーズ全体の中では最低レベルくらいの出来という感じです……

 ミッドナイトのタクシーを拾った人物は怪しげなインド人風の装いだった。実は有名な奇術師で、ミッドナイトに下町の仕事場から郊外の邸宅まで仕事道具のミイラの入った棺桶を運ばせる。この棺の中から美女の死体が見つかり……てな話。
 あわやWeird Menaceか? てな出だしですが、まっとうなハードボイルド風展開。確かに描写はしっかりしているし、読者を退屈させないスピーディな展開で読みやすいんですが、すごくいい出来ってほどでもありませんでした。☆★くらいか。

2012年2月27日 (月)

[PULP] Dime Detective, Dec 01, 1933

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Carroll John Daly [ Blood on the Curtain ]
Allan Vaughan Elston [ Winking Death ]
T. T. Flynn [ Red Dollars ]
Oscar Schisgall [ Wrapped for Murder ]

表紙カバー欠。こんな感じです(cover)。

 しばらく「Black Mask」が続きましたが、今日からそのライバル誌「Dime Detective」です。
 この号は……まあ、なんだ。1933年という初期の1冊だというところが最大の目玉ですね(^^;)。
 つまり、僕的にはコンテンツ的にはあまり惹かれるものがない、ということなんわけで す……(^^;)。「Dime Detective」はとても気に入っている雑誌で、いつも贔屓の作家が大勢掲載されているんですが、この号はなぁ……リアルタイムではCarroll John Dalyが超のつく人気作家だったので、これで十分いけてるコンテンツだったんでしょうけど……どうも僕はDalyが苦手でして(^^;)(^^;)。
 ま、強いてあげれば、表紙でも一番扱いが大きいT. T. Flynn [ Red Dollars ]ってことになるんですが、Mr. Maddoxものでもないようだし、どうかなぁ。当たりばかりとは限らない作家なので、読んでみないことにはわかりませんね。

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2012年2月24日 (金)

[PULP] Black Mask, Jan 1951

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Cornell Woolrich [ HE LOOKED LIKE MURDER ]
Dean Evane [ SCANDAL-TIME GAL ]
Frederick Nebel [ THE GREEN WIDOW ]
Robert C. Dennis [ I THEE KILL ]
Richard Sale [ BANSHEE ]
Robert Turner [ FOR THE REST OF YOUR DEATH ]
Robert Arthur [ THE CORONER'S HAND ]

 この号は1月号ですが、同じ1951年の7月号をもって「Black Mask」も終刊となります。最後のこの年はいろいろともの悲しい雰囲気が漂っています。
 まずサイズ。この号からstandard pulpサイズではなくなっています。Pulpより小さくDigestよりは大きい中途半端なサイズですが、Digest同様の平綴じで化粧断ちもしていますので、どちらかといえばDigestに近い印象になっていますね。サイズが変わったということは、末端の小売りを担っていたいわゆる「Pulp Stand」ってやつが無くなっていったってことなんだろうと思います。雑誌は「小売店の棚に並べてもらえる」って条件を満たさないことには成立しませんので、Pulpサイズが小売の現場に嫌われるようになったら、サイズを変えていくしかないわけなんですね。
 それとリプリント。この号はCornell WoolrichとFrederick Nebelという二大ビッグネームが並んでいるのが売りなんですが、この二人の二作はどちらもリプリントです。それにRichard Sale [ BANSHEE ] とRobert Arthur [ THE CORONER'S HAND ] もリプリント。全7作中4作がリプリントって……
 さて、この号の目玉なんですが、リプリントを避けるとなると、どれを選べばいいのやら(^^;)。しょうがない、Robert Turner [ FOR THE REST OF YOUR DEATH ] あたりを挙げておきますか。

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2012年2月23日 (木)

[BOOK] At the Stroke of Midnight

by John K. Butler
(1998, Adventure House)

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CONTENTS
 001 The Dead Ride Free (May 1940, Dime Detective)
 022 The Man from Alcatraz (July 1940, Dime Detective)
 043 Hacker's Holiday (October 1940, Dime Detective)
 069 The Saint in Silver (January 1941, Dime Detective)
 097 The Killer was a Gentleman (March 1941, Dime Detective)
 129 Dead Man's Alibi (July 1941, Dime Detective)
 157 The Hearse from Red Owl (September 1941, Dime Detective)
 180 Death and Taxis (January 1942, Dime Detective)
 207 The Corpse That Couldn't Keep Cool (March 1942, Dime Detective)

 John K. Butler も典型的な「忘れられた作家」です。

 Butlerは1935年から10年弱の間に「Black Mask」「Dime Detective」といった一流Pulp誌で看板を務めた人気作家でしたが、1942年を最後にPulpの世界からはぱったりと姿を消してしまいます。映画の世界に行って、シナリオライターになったんですね。これは、Pulpから卒業する作家たちの典型的パターンのひとつです。Butlerの場合はRepublicの専属のシナリオライターになったんだそうです。Republicと聞いて「ああ、あの」とわかるのは相当に映画に詳しい方ですね。僕はあまり詳しくはないので、名前を聞いた覚えがある程度。いわゆるメジャー(MGMとかフォックスとか)よりは格下で、B級西部劇をいっぱい作った会社という程度のイメージしかありません(^^;)。映画関係のデータベースでButlerの名を検索してみると「地獄の分れ道」「コロラドの急襲」「アリゾナの勇者」「テキサス警備隊」といったタイトルがひっかっかてくるんだけれど、いかん、一つもわからん……(^^;)(^^;)。うーん映画の世界は奥が深い。はまるとこわいから深く追求はしないでおきましょう。
 まあ、ともかくそっちの世界ではかなり成功したプロフェッショナルな職人的シナリオライターのようです。TV時代になってからは「サンセット77」のシナリオなんかも手掛けているらしい(これはタイトルくらいなら知ってるぞ!)。1964年に亡くなったときはまだ50代だったようですから、生きていればもっと様々な作品に関わっていたはず。

 僕に分かった限りでは、この人は長編を1冊も書かなかったようです。長編を書かないと単行本が残らないし、本がなければPulpジャングルに分け入ろうという勇気(^^;)のある人間の目にしかとまらなくなってしまう。忘れられてしまうのも、まあ当然ではありますね。

 でも、Pulpコレクターの間では人気作家の一人で、オークションに掲載号が出るときには必ず目玉作家として名前があがってきます。まあさすがにハメットやチャンドラーほどではありませんが、デイ・キーンやノーバート・デイヴィス、ウィリアム・キャンベル・ゴールトなんかと同レベルの人気って感じですね。

 Butlerの唯一の短編集がこの『At the Stroke of Midnight』。
 1998年にAdventure HouseというPulp復刻専門のマイナーな出版社から出た本で、Butlerの代表作と言われているSteve Midnightシリーズの全9編を収録しています。10年以上も前の本なのに、今でも新刊として入手できるという……(^^;)。いい本なのになぁ。

 この本、つい最近ようやく全部を読み終えたのですが、……とぉっても面白かったです! B級西部劇のシナリオライターとして成功したという経歴から期待するもの…キャッチーな出だし、スピーディーな展開、キャラの立った登場人物たち……は全てそろっているし、それ加えて、ツボを心得た泣かせるシーンがあざといほどに山盛りで、期待以上の充実感、満足感を味わわせてもらいました。読み終えてしまうのがもったいなかったですよ!
(収録各作品の感想は、これから順次UPしていきますね)

 主人公のMidnightは本名はSteve Middleton Knightなんですが、深夜タクシーの運転手なので、「Steve Midnight」と呼ばれています。タクシー運転手が主人公というミステリは珍しくはないんですが、それにしてもシリーズ9作、似たような事件もなく、次々と色々なシチュエーションを考え出すものだと感心してしまいました。

 心よりオススメします。Adventure Houseのサイトで注文すればまだまだ入手可能ですから、急いでGetしてくださいませ!
 注文があれば喜んで翻訳いたしますですよ!>>出版社の皆様方

2012年2月22日 (水)

[PULP] Black Mask, Nov 1950

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Richard Deming [ FIVE O'CLOCK SHROUD ](MANVILLE MOON)
Albert Simmons [ DISC-JOCKEY DIRGE ]
Cornell Woolrich [ OF TIME AND MURDER ]
Robert Turner [ HELL IS WHAT YOU MAKE IT ]
William Campbell Gault [ DEAD-END FOR DELIA ]
Richard E. Glendinning [ DIE, GYPSY, DIE ! ]
John Bender [ MAYHEM PATROL ]

 Cornell Woolrich [ OF TIME AND MURDER ] は「Detective Fiction Weekly」1941年3月15日号からのリプリントです。翻訳は「バスで帰ろう」。この時期になると、リプリントで誌面を埋めることが多くなってきています。もう最末期ですね。
 目玉はRichard Deming [ FIVE O'CLOCK SHROUD ](MANVILLE MOON)。
 次点でWilliam Campbell Gault [ DEAD-END FOR DELIA ]も読むのが楽しみです。Gaultは長篇が1冊翻訳されているし、「マンハント」などで短編もかなり翻訳されているしで、日本でも知名度は高い方でしょう。この作品はシリーズものではありませんが、「Black Mask」にはMortimer Jonesという私立探偵の活躍するシリーズを5編書いています。とてもレベルの高い好シリーズですので、いつか全作品翻訳紹介できるといいのだけれど、と思っています。
 他にはAlbert Simmons、Robert Turnerあたりが気になる名前かな。

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2012年2月21日 (火)

「Red Runaround」William Campbell Gault ☆☆☆★

「Black Mask, Mar 1948」掲載

 モーティマー・ジョーンズ・シリーズ第6作。
 ボクサーのトッドは金持ちのフィアンセを殺したとして有罪が確定し死刑執行が近づいていた。妹のジョーンは冤罪をはらしてくれとモーティに依頼する。この事件はモーティの不倶戴天の天敵で、足りない証拠をでっち上げることも辞さない刑事、デヴァインの担当した事件だった……
 いい出来です。事件の展開と決着そのものも十分読み応えがあるのですが、何よりもすごいのは、この作品のなかでシリーズ通しての憎まれ役デヴァイン警部との確執に決着がつくところ。ここまでシリーズを読み通してきた人間には感慨深いものがあります。
 ☆☆☆★くらいの価値はある佳作。ゴールト侮り難し。

2012年2月20日 (月)

[PULP] Black Mask, Jul 1948

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Curtis Cluff [ LEAVE KILLINGS TO THE COPS ](JOHNNY FORD)
Norman A. Daniels [ LICENSE TO KILL ]
William Campbell Gault [ DON'T BET ON DEATH ]
Richard Deming [ A SHOT IN THE ARM ](MANVILLE MOON)
Victor K. Ray [ EENY-MEENY-MONEY -- MURDER! ]
W. Lee Herrington [ BURY ME LAST ]
Paul W. Fairman [ BIG-TIME OPERATOR ]

表紙ではCurtis Cluffの [ LEAVE KILLINGS TO THE COPS ](JOHNNY FORD)が一番大きいですね。JOHNNY FORDは1948年に3回「Black Mask」に登場したホノルルの私立探偵です。未読なので、面白いのかどうかはわかりません。
僕的にはむしろRichard Deming [ A SHOT IN THE ARM ](MANVILLE MOON)が気になります。マニー(=Manville Moon)は「Black Mask」の末期に6回登場しました。その後で「Manhunt」に引っ越すわけですね。というわけで、一番の目玉はRichard Demingかな。
William Campbell Gault [ DON'T BET ON DEATH ]も無視できません。
Norman A. DanielsとかPaul W. Fairmanとかの名も見えるし、結構中身の詰まった号かも。

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2012年2月17日 (金)

[PULP] Black Mask, Jan 1946

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C. G. Tahney [ THERE'S DOUGH IN MURDER ]("Nickie")
Dale Clark [ I AIN'T GOT NO BODY ](O'Hanna)
Merle Constiner [ HAND ME DOWN MY THIRTY-EIGHT ](Luther McGavoek)
Julius Long [ DATE WITH DYNAMITE ](Ben Corbett)

僕的にはMerle Constiner [ HAND ME DOWN MY THIRTY-EIGHT ](Luther McGavoek)が一番の目玉。でもJulius Long [ DATE WITH DYNAMITE ](Ben Corbett)もいいなぁ。Dale Clark [ I AIN'T GOT NO BODY ](O'Hanna)を読むのも楽しみだ。
C. G. Tahneyは「Black Mask」にNickieシリーズを5編書いた作家、ということしかわかりません。「A Comprehensive index to Black Mask」という有名なインデックス本には「Charles Green」の別名との記述がある(ガードナーのペンネームの一つの「Charles M. Green」と混同しないようにとの注記までついてる!)んですが、この「Charles Green」てのが何者なのかもよくわからない(^^;)。主役のNickieは元ミドルウェイト級のチャンピオンだったという設定で、「Sherlock in short pants」と呼ばれることもあるキャラクターらしいんで、ちょっと面白そうだなという気はします。

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2012年2月15日 (水)

[PULP] Black Mask, Jun 1941

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Stewart Sterling [ OVER MY DEAD BODY ](Special Squad)
Dale Clark [ HOT TOWELS ](O'Hanna)
Robert Reeves [ THE CAT WITH A HEADACHE ](Cellini Smith)
Roger Torrey [ SNAKES IN TIE BRASS ]
C. P. Donnel, Jr. [ DEATH DO US PART ](Doc Rennie)
D. L. Champion [ SPLIT FEE ](Rex Sackler)

僕的には一番の目玉はRobert Reeves [ THE CAT WITH A HEADACHE ](Cellini Smith)。Pulp作家として活躍していた期間が短く、非常に作品数の少ない作家なんですが、入手できた数編を読んだ限りでは、どれもとても面白かったです。
でも他のSterling、Clark、Torrey、Donnel, Jr.、Champion、どれ一人とっても「Black  Mask」でなければ十分看板がつとまる作家ばかり。いやぁ、ほんとにオールスターですよ、これ。

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2012年2月14日 (火)

「The Case of the Sleeping Beauty」William Campbell Gault ☆☆☆

「Black Mask, Nov 1947」掲載

 モーティマー・ジョーンズ・シリーズ第5作。
 百万長者の一人娘が行方不明になった。睡眠が不規則で精神科医にかかっていたという。モーティが捜査を始めるとじきに、娘は死体で発見される……てな話。
 すごくいいです! モーティの、ロスマク風の繊細で同情的な探偵ぶりがとてもうまく描かれています。博打打ちのレッドや、10歳の目撃者サムなど脇役がうまく使われているのも「さすが!」という感じ。結末は泣かせる話になっているのですが、定番の展開なんで下手に書いたら陳腐になってしまうところが、そこに至るまでの描写がしっかりしているせいで余韻の深いものになっているあたりが、実力派というものなのでしょう。

2012年2月13日 (月)

[PULP] Black Mask, Jan 1949

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Richard Deming [ NO POCKETS IN A SHROUD ](Manville Moon)
Roberi J. McCaig [ TROUBLE ON CIRCUIT 13 ]
G. T. Flaming-Roberts [ LEGITIMATELY DEAD ]
Maurice Beam [ EAR-WITNESS ]
Robinson MacLean [ SOMEBODY FOR THE WOLVES ]
D. L. Champion [ EXTRA ALIBI ]

 この号の目玉はRichard Deming [ NO POCKETS IN A SHROUD ](Manville Moon)ですね。かつて日本版「マンハント」で数編訳されていて、日本でもそこそこ知名度のあるシリーズです。Manville Moonシリーズの短編作品は僕の知る限り17編ありますが。翻訳されているのは7編のみ。4作ある長篇も翻訳されていません。もったいないなぁ。でも近頃じゃあ「ハードボイルド」は売れないらしいから、翻訳される見込みはないかもしれませんね。残念。注文さえあれば、いつでもこの私が翻訳するんですが……(とはいえ、僕もまだ前短編を入手できてはいません)。
 他に注目すべきはG. T. Flaming-RobertsとD. L. Championですかね。

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2012年2月10日 (金)

[PULP] Black Mask, Sep 1948

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H. H. Stinson [ MURDER IS A PLEASURE ]
D. L. Champion [ A CORPSE CAN'T RUN ]
John H. Knox [ GOODBYE, ENEMY ]
R. M. F. Joses [ SIDE BET ON DEATH ]
John D. MocDonald [ THE CASE OF THE CARVED MODEL ]
Terry O. K. Burleson [ KILLER BAIT ]
Barry Cord [ SHOOT IF YOU MUST ]

 John D.です。John D. MocDonaldの作品があれば無条件に目玉ですね(ほとんど翻訳もされていないしね(^^;))。John D. MocDonaldは、1946年にPulpデビューして以来Popular Publications社のPulp各誌(「Dime Detective」「Detective Tales」「New Detective」など)にほとんど毎号のように作品を掲載しています。短期間に大量に書きまくっていたわけなんですが、どれもめっさレベルが高い。実になんとも恐るべき才能だと思います。40年代末から50年代初頭の終末期のPulpを一人で底上げしていたって感じですね。1950年に「The Brass Cupcake」で長篇デビューを果たし、51年以降には怒濤のPBO快進撃を始めるわけですが、それはまた別の話。
 ま、そういうわけで、この号の目玉はJohn D. MocDonald [ THE CASE OF THE CARVED MODEL ] 。
 H. H. Stinson、D. L. Championあたりも読むのが楽しみな作家ですね。

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2012年2月 8日 (水)

[PULP] Black Mask, May 1947

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D. L. Champion [ TOO MEAN TO DIE ](Rex Sackler)
Robert C. Dennis [ AN OSCAR FOR O'LEARY ](Willie Carmody)
Norman A. Daniels [ DIG ME A DEEP GRAYE ]
Julius Long [ ONE LIFE TO A CUSTOMER ](Ben Corbett)
R. M. F. Joses [ AND DEATH DID THEM PART ]

 この表紙はPeter Stevens画。この人が1947年5月号(この号)から1949年1月号まで描いた11枚の表紙がかなり気に入っています。美女は登場せず、凶器を大きく前面にフィーチャーし、背景にScene of Crimeを描くというパターンで、いわゆる「Pulpらしい表紙」とは一線を画するかっこよさなのです。
 この号の目玉はD. L. Champion [ TOO MEAN TO DIE ](Rex Sackler)でしょう。Julius Long [ ONE LIFE TO A CUSTOMER ](Ben Corbett)が僅差の次点。
 Robert C. Dennis、Norman A. Danielsも読む価値のある作家です。充実してるな。

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2012年2月 7日 (火)

「The Constant Shadow 「死の影」」William Campbell Gault ☆☆★

「Black Mask, Jul 1947」掲載
翻訳は 「死の影」(ブラック・マスクの世界4「忘れられたヒーローたち」収録)

 モーティマー・ジョーンズ・シリーズ第4作。翻訳があります。
 死の影におびえているという依頼人のボディーガードを探偵仲間と二人で引き受けたジョーンズ。依頼人は米国でも指おりの外科医だが、手術の失敗によって恨みを買っている事も多かった。依頼人が殺されて……という話。
 キャラの立て方、転がし方がうまくて、読んでいて快適。結末はかなり意外なものなので、この作品が翻訳されたのでしょうか? ですが、このシリーズの他作品も、みな同レベル以上の快作ぞろいだと思います。

2012年2月 6日 (月)

[PULP] Black Mask, Jul 1944

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Cornell Woolrich [ PICTURE FRAME ]
Carroll John Daly [ MURDER THEME ]
Dale Clark [ SLAY 0N SIGHT ](O'Hanna )
Ennen Reaves Hall [ DEAD MEN DON'T ASK QUESTIOA'S ]
Julius Long [ MERELY MURDER ](Ben Corbett)
W. T. Ballard [ SING FOR YOUR SLAUGHTER ]

 Cornell Woolrichの [ PICTURE FRAME ] は「小切手と弾丸/射的の名手」というタイトルで翻訳されている作品ですね。未訳作品なら文句なしに目玉扱いですが。
 大物度からいったら、Carroll John Daly、W. T. Ballardあたりがその次になるのですが、Carroll John Dalyが目玉になることだけはありえない(^^;)。Dalyはつまんないですよ、はっきり言って。W. T. Ballardは堅実ないい作家ですが、今回はパス(Bill Lennoxものじゃないしね)。
 僕にとっての目玉はJulius Long [ MERELY MURDER ](Ben Corbett)です。地方検事付き筆頭捜査官Ben Corbettを主人公にしたシリーズなんですが、堅実で地味~にいい味の出てる好シリーズなんです。好きですね、こういうの。
 Dale Clark [ SLAY 0N SIGHT ](O'Hanna )も読むのが楽しみな作品です。

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2012年2月 3日 (金)

[PULP] Black Mask, Apr 1942

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Erle Stanley Gardner [ TWO DEAD HANDS ](Ed Jenkins)
Norbert Davis [ WALK ACROSS MY GRAVE ]
Eaton K. Goldthwaite [ BLACK IS FOR WIDOWS ]
Roger Torrey [ HELL AND HIGH WATER ]
C. P. Donnel, Jr. [ CORPSE-EYE VIEW ](Doc Rennie)
Lawrence Treat [ ONCE UPON A CRIME ]

 表紙ではErle Stanley Gardner [ TWO DEAD HANDS ](Ed Jenkins)が看板扱いになっていますね。ま、ごもっともと思います。
 でも、C. P. Donnel, Jr. [ CORPSE-EYE VIEW ](Doc Rennie)が二番目ってのはどうよ(^^;)。Doc Rennieものだから、シリーズキャラクタ補正がかかっているのかもしれませんが、Norbert Davis、Roger Torreyといったビッグネームをさしおいて二番目ってのは、僕的には納得いかないっす。××××なこのシリーズ、結構人気があったんですかね。
 僕的には、やっぱりNorbert Davis [ WALK ACROSS MY GRAVE ] が一番の目玉です。Gardnerには悪いのですが、贔屓の引き倒しってことで。それに、この作品、なかなかの佳作なんですよ。

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2012年2月 1日 (水)

[PULP] Black Mask, Mar 1942

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John K. Butler [ NEVER WORK AT NIGHT ](Rod Case)
Cleve F. Adams [ HERRINGS ARE RED ](Canavan and Kleinachmidt)
D. L. Champion [ MURDER PAYS 7 TO 1 ](Rex Sackler)
Wyatt Blassingame [ THE CORPSE CAME HOME ](Bishop)
Stewart Sterling [ KINDLY OMIT FLOWERS ]("Special Squad")

 表紙欠本。カバーはこんな感じ(cover)。
 表紙ではStewart Sterling [ KINDLY OMIT FLOWERS ]("Special Squad")と D. L. Champion [ MURDER PAYS 7 TO 1 ](Rex Sackler)が看板扱い。たしかにこの二編も読むのが楽しみな作品ではあるのですが、僕的には一番の目玉はJohn K. Butler [ NEVER WORK AT NIGHT ](Rod Case)ですね。

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