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2008年11月10日 (月)

『道化の町』ジェイムズ・パウエル ☆☆★

恥ずかしながらパウエルといえば、最初に名前を意識した「キャプテン・サンセット」のイメージが強くて、「明るく楽しいユーモア作家」というイメージだった。ところがどっこい、今回まとめて読んでみて全然違う資質の作家だったのだなと認識を改めた次第。どちらかといえば「陰気でダークな」テイストの作家だったんですねぇ。真逆だ(^^;)。
シリーズキャラクタのメイナード・ブロックときたら、あまりといえばあまりの間抜けぶりが痛々しすぎて笑えない。ギャネロンものは陰鬱な私立探偵小説のノリだ。ノンシリーズの作品も、背景に洒落にならない辛い現実が存在していることを匂わせているものばかりで、読んで幸せになれるという類のものではない。どの作品も、どことなく粘着的な悪意を感じさせるところがあって、後味が悪い。唯一の例外は「ミスター・ニュージェントへの遺産」。ドライなユーモアが口当たりをよくしている。この作品が個人的には一番のお気に入り。こういうビターテイストのユーモアっていうのは読者を選ぶんじゃないかなぁ? 僕もあんまり続けて読む気はしない。でもしばらくしたら、また読みたくなるのかも。☆☆★にしときましょう。

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