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2008年1月 2日 (水)

『 マンハッタン・オプI~IV 』矢作俊彦 ☆☆☆☆

2007年12月某日読了
:本屋で見かけて、迷わず買いましたよ。こういう買い物は最近では珍しい(^^;)。ま「マンハッタン・オプ」は別格ですから。FM東京の放送は毎晩楽しみに聞いていました。1話分だけ録音したカセットテープ(貧乏学生だったので録音用カセットテープもそうそうは買えなかった!)が宝物だったのに、引越の繰り返しのなかでどこかに無くしてしまったのが、かえすがえすも無念! 判が変わるたびに読んでいるので、作品によっては四度目になります(ソニー>角川文庫>光文社文庫が出た時また最初から読み直し>今回)。最初の2冊(ソニーの2冊=角川文庫の2冊)に収められていた作品の方が総じて出来がいいような気がする。後半の作品には辻褄が合わせ切れていない部分、回収し切れていない伏線などが散見するのだ。とはいっても、このシリーズは古典的ハードボイルド(のパスティーシュ)ならではの「気取り」っぷりと、短い中で巧みに語られる世話物的人間ドラマが楽しめればいいんだから、ミステリ的に辻褄があっていなくたってたいした瑕疵とはいえないんですけどね。にしても最初の作品からいきなり「その日、ニューヨークはすばらしい天気だった。恋を知ったばかりの少年のように、どこもかしこもぴかぴかに煌っていた……」うんぬんときた。しかもこんなのはおとなしい方で、先に読み進んでいけばいくほど、昔っからのハードボイルド読者の背筋をゾクゾクさせるような陳腐な直喩・暗喩が爆発しまくってます。マクベインだってここまではやらないんじゃないか(^^;)? よくやるよっ、つうか、これはもう「冗談きついぜ」とかつぶやきながらニヤニヤして読むしかないです。いや、それが楽しいんだから、いいじゃない。個人的なお気に入りは「LOVE LETTERS」「SOME OTHER SPRING」「TAKE THE "A" TRAIN」「I CAN'T GET STARTED」「AS TIME GOES BY」「DOXY」「IN-HIGH」「WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS」「FOR ONCE IN MY LIFE」「GHOST OF A CHANCE」「STAR DUST」「THE MAN I LOVE」「ALL ALONE」といったところ。

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